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土「はっ!? おぃ総司!」 総「いっつも自分がしていることを乃愛に伝えればいいじゃないですか まぁ、その後は乃愛に幻滅されるかもしれませんが♪ つーかされちゃえ☆」 前には期待と尊敬の眼差しで自分を見る乃愛 後ろにはまた違った意味でニコニコと笑いながら自分を見る総司 土(一体どうすりゃいいんだ) 心の中では冷や汗をかきまくりである 土(流石に8歳児に大人の世界を教える訳にはいかねぇーし、かと言って何を言えば良いのか……) 土方が自問自答している時に後ろから(土方にとっては)神の声が聞こえた 「孕むとはですね、赤子をお腹の中に宿すことですよ」 声の聞こえた方向に一同はバッと振り返った 総「山南さん」 山「皆さんお揃いで何をしているかと思いましたら、勉強会ですか?」 人の良さそうな笑みを見せて山南は微笑んだ 乃「ねぇねぇ、どうやったら赤子はお腹の中に出来るの?」 何と無垢な質問なのだろう いきなりのストレートな質問に皆が一瞬にして固まる (((言えるかよそんなの!!!))) 教えたくても教えられない 教育に悪いのだから 山「あのですね、鸛(コウノトリ)という鳥が運んできてくれるんですよ」 乃「コウノトリ?」 乃愛に合わせて山南はしゃがんだ 山「えぇ。 赤子を籠の中に入れ、首に担いで運ぶんです。 そして、その赤子を母親に渡すんですよ。」 分かりましたか?と笑顔で言う山南 乃「うん、分かった♪ じゃあ、乃愛もコウノトリさんにいつか逢えるね♪」 山「そうですね。 その時は乃愛がお母さんになっている時ですよ」 乃「うん!!」 2人の微笑ましい会話に場は和み、皆山南に感謝した。 土方はそれ以上に感謝したが……
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