プロローグ

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「まぁ…何だ。今日はやけに霧崎の機嫌がいいみたいだが…何か知らんか?」 「何で俺に聞く。本人に聞け」 「いやぁ、ツンデレってさ、みんなの前だとツンになるだろ?だから殴られたら痛いし…と思ってな」 さっきの登校中に何故聞けない。とは言えなかった。理由は大体察した。 「普段からあんなんだと可愛いかなって思っただけだ。気にすんな」 お、これは脈ありか? 「おぉ…」 「何感心してんだよ…キモイな大輔」 「いや、ただのキモオタにも、3Dの女子を可愛いとか言えるんだなって思って」 「俺はそこまで堕ちてねぇよ」 そこで教室の扉が開き、先生が入ってきた。 「はい、チャイムは鳴ってないが、HRを始めるぞ。日直!」 いつもの礼が入り、先生はこう言った。 「え~今日は転校生を紹介したい。入ってくれ」
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