プロローグ

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ただ一つ、言えることがある。 「んじゃ美紀、また明日」 「バイバーイ沙耶」 2人は、かなり仲良しになったみたいだった。 俺は少し遠くから二人が別れるところを眺めていた。 な、今ストーカー言うた奴、勘違いすんな。帰り道が同じだけだ。 すると、沙耶が止まり、こっちを向いて手招きをしだした。 何事かと思い、沙耶の近くに行く。 「何ジロジロ見てんのよ。あんたストーカー?」 「な、誰がストーカーだ。帰り道がこっちなだけだ。それより、英太とは進展あったのかよ?」 何も言わない沙耶。つまり、登校中以外は何も無い、ということだろう。 「じゃあ…怖いが俺は今日親父に許嫁の件について、撤去してもらうように頼む。だからお前も親父さんに頼んでみてくれ」 「何よ。やけに素直じゃない」 「別に。ただ俺もお前も許嫁ってことを無くしたいからな」
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