プロローグ

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時は4月。晴れて高校1年生になった。 「おはよう~」 ウグイス達がさえずる、とてもすがすがしい朝。挨拶の声がとても鮮明に耳の中に入ってくる。 「お・は・よ・う…」 あ、あれ?目の前で知り合いに言われてた…そら鮮明にも聞こえる。 「い、居たのか。何か自分の中で変な解説入れてたじゃねぇか…」 「おはようという言葉が聞こえないのかしら?」 「うぉ、あ、お、おはよう、沙耶。すがすがしい朝だね」 「今出会いましたって感じにするな!」 ゲシ。と腰辺りに回し蹴りが入る。 「いってぇ~!」 「ふん!私に逆らうのかしら?いつそんな大物になったのかしらねぇ?」 「ク…」 こいつは霧崎沙耶。不本意ながら、俺の許嫁だったりする。 あぁ、俺の自己紹介がまだだったな。俺は桐崎大輔。名字は、こちらも不本意ながら同音だったりする。
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