プロローグ

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「いやいや、そういうスキンシップも時には必要なのだよ。夫婦ならねぇ」 「もうただのアニオタは黙ってろ」 「はぁ!?誰がただのアニオタだ!」 「違うのか?」 「ゲームの方が多いからゲーオタだ!」 この馬鹿は矢野英太。休みの日には1日中アニメ、ゲームで終わらせるやつだ。 「どっちが多いかじゃない。してるかしてないかの違いだと思うがな」 「よし、じゃあこれでHRを終了する。日直!」 「きり~つ、きをつけ~、礼」 まだ時間割りを覚えてない俺は、近くにいる沙耶に時間割りを聞くのが日課だった。 「なぁ沙耶、今日1時間目なに?」 「自分で考えたら?」 「ま、まだ怒ってんのかよ。いい加減機嫌直せって。ほら、ジュース奢ってやるから」 「1時間目は日本史」 おい金持ち、安いな。
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