プロローグ

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「まぁ…簡単に言えば…そゆこと…かな」 「う~ん、困ったなぁ。俺だけの了承でどうにかなるならしてやりたいが、親の了承がいるからなぁ…」 確かに俺も親が勝手に決めた嫁になんて、籍を入れたくない。 「う~ん困った」 放課後、俺はこんな事を呟きながら、一人で帰り道を歩いていた。 ドス、俺は誰かにぶつかった。 「あ、ごめんなさ…」 「あぁ?どこ見て歩いとんじゃあんちゃん。腕の骨が折れてしもうたがな。どう責任取ってくれるんじゃ!」 あ~もう、何でこう運がないかな~俺は! 「あ、あはは…。残念ながら僕今1銭も1ドルも持ってないんですよ~…」 作り笑顔を浮かべるが、効果なし。 「じゃあ、電話番号だけでも教えてくれんかのう!両親に治療費貰うんでのぉ!」 あぁ、一言一言がうっせぇんだよ。いちいち大声出すな。
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