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「うわ~。ヤバイ!!遅刻する~!!」
泉は、真新しい鞄を抱えたまま、校門までダッシュした。
遠くに見える学校からチャイムの音が聞こえてきた。
(転校初日に遅刻はマズイよ~!!)
もう少しで校門に着くという所で、目の端に人影がうつった。
「危ない!!」
鋭い声と共に、少年が突っ込んできた。
スローモーションのように、少年の姿が見える。
漆黒の髪と同じ色の瞳。
(……なんか、どこかで見たことがあるような……?)
――……ちゃん?
次の瞬間、泉は衝撃と共にその場に倒れた。
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