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畝那「…っ、何で……忘れていたのかな……。
あんなに2人共、優しくしてくれていたのに……。」
―後悔と絶望が入り混じる。
畝那「………だけどっ、2人もちゃんと言ってくれないと分かんないよ。
プレゼントだって、2人が死んだら意味ないじゃないっ。
………ねぇ――起きてよ!
また昔みたいに微笑んでよ。
我が儘……聞いてくれるんでしょ?…だったらもう一度目を開けて見せてよ。
!
そうだ、ほら……これ。」
私はそう言うとプレゼントの箱を開け中に入っていたアクセサリーを付け横たわっている両親の側まで行った。
畝那「どう?似合うかな?
ねぇ…なんとか言って。
父さん、母さん…」
いくら呼んでも、揺すっても起き上がる筈もなく自分の声だけが病室内に木霊した…。
畝那「私を…独りにしないで――」
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