†プロローグ†

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人のぬくもりは温かい…… いつからそう実感出来るようになったのだろう。 記憶を辿ると始めに頭に浮かぶのは私を殴る父親とそれを無関心に見ている母親の姿だった…。 血の繋がりはない…。 だからなのだろうか、今までに『愛情』というものを貰った事が一度もなかった。 毎日、私は父親に殴られ続けた。 『どうしてこんな事をするの?』 とか、 『なんで私を愛してくれないの?』 とかは思わなかった。 私にとってみればそれは『当たり前』の事でそれが『普通』なのだと思っていたから…。 今にして思えばなんて愚かだったんだろうと思う。
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