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――――――両親に捨てられた…
幼いながらもそれがすぐに分かった…。
今までベッドに寝ていた筈なのに目が覚めるといつの間にかそこは見知らぬ路地裏に変わっていた。
5歳の冬、私は実の親に捨てられたのだ。
これが私の不幸な人生の始まり…。
季節は冬ということもあり幼い私はすぐに生きていく事が困難な状態に陥った。
人通りに出て行ってはみたものの人々の反応は冷たく誰も立ち止まるどころか、いっさい振り向きもしなかった…。
雪がアスファルトの道路に音をたてず降り注ぐ。
薄暗くなった街に明かりが灯りそれを一層鮮やかなものにした。
既に衰弱しきっていた私にはそれは『死』を意味する。
周りの家々からは人の楽しそうな笑い声や歓喜の声が上がっていた。
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