過去の賞賛と栄光

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諦める覚悟で郵便配達員はインターホンをゆっくりと押した。 ごった返すゴミに埋もれ、メルセンは玄関へ重い足取りで歩いていた。 耳鳴りを引き起こすようにメルセンを脅迫するインターホン。 視界が二重に重なり全てがゆっくりと見えてくる。 ジリジリと鈴の重なり合った激しい音がメルセンを襲い始める。
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