運命の出会い

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酔いが一気に覚めた瞬間だ。 視界に入ったのは メルセンと敵対するギャングチームのリーダー、ソービー だ。 メルセンはマッドの身体を拳から手離すと、舌打ちの音を立てる。 「ソービー、てめぇ!!」 ここ『ナイトメア』というバーでは、メルセン率いるギャングチームの縄張りで、犬猿の仲であるソービーのチームは入店禁止。 「メルセン!、相手するな!」 チームの一人でもあるジョージが、メルセンの腕をがっしりと掴み、引き止めようとした。 「離せよ!、ヤツの勝手にさせてたまるか!」 メルセンはジョージを小虫のように睨み付けた。 ジョージは怖かった。 メルセンは怒りで顔も小刻みに震えている。
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