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彼の苛立ちは尋常ではなかった。
「綺麗な髪だ」
ソービーは女の髪を馴れ馴れしく、自分の人差し指に絡めてにやついた。
「いやぁ!!」
女はこっぴどく、自分の体を反り返り、ソービーの元から退いた。
その様子を傍観していたチームのメンバーたちは悪態つき、浴びるように酒を口にしている。
どうやら女は蜘蛛の巣にかかった蝶。
連れ添いのボーイフレンドは顔も青ざめ、今にも逃げそうに怯えきっていた。
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