白紙の物語

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この話は今となっては誰も思い出せない いや、覚えていちゃいけない話 今ではたまに頭に浮かんでくる映像と誰のか分からない音声 そして雑音がたまに流れて来るだけ 何を想い考えその身で体験したのかは分からないけど これだけは分かる 物語は続いて行く いや、繰り返されている 本を開くとページが所々破れている様な感じで その破れたページを自分で書き 正しい物語が成り立つまで何度だって繰り返される …そんな感じ。 そしてまた… 何度目になるか分からない物語の幕が開こうとしていた。
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