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旦那の母親は、静かに頷いてた。
すると旦那の父親が口を開く。
わしは、どうしたらいいか分からん。出来る事は何でもする。
だが上手く行って、法的に責任を逃れられても、血の繋がりは消せん。
‥そんな言葉を吐いた。
怒りで震える。
目頭が熱くなる。
もう話す事はない‥
一秒でもその場にいたくなくて、いそいそと帰る準備をする。
帰り際、義母に謝られた‥
酔ってるの、ごめんねと。
私はこみ上げる吐き気を飲み込んで、答えた。
今日の事は、聞かなかった事にします。
私の実家には話しませんし、話せません。
‥そうは答えたけど、今でも忘れる事は出来ない。
だから義父とは未だに、目を見て話す事はない。
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