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手術の日、病院の行きは母が帰りは旦那が送り迎えしてくれる事になった。
行きの車の中、母は涙をこぼしながら真っ直ぐ前をみてる。
交わす言葉は、ない。
病院に着き母と目が合うと私は、頷いて少しだけ笑った。
十枚程の一万円札を会計に渡す。
見ることのない‥
抱くことのない‥
我が子への初めてのプレゼントであり、我が子自身の値段だ。
手術の準備は淡々と進む。
麻酔が打たれて体が浮く様な沈む様な、そんな感覚に飲み込まれていく。
本来ならあり得ないはずだけど、手術中に私は覚めた。
出産とは違う痛みが体を走る。
カチャカチャと金属の擦れぶつかる音。
これは私への罰なんだ‥
そう思ってむしろ痛みの一つ一つに集中して感じてた‥
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