誰ニモ言エナイ。

曇る.

検査から１ヶ月‥。

私達の手元に結果が届く。

DNAの一致。

儚い期待は裏切られた。

しかも、その書類には彼女と彼女の子供達の写真も載っていた。

彼女は笑顔で映ってる。

それを見て、初めて彼女自身に疑問と嫌悪感を抱いた。

なぜなら彼女や彼女の子供達も旦那と同様、家庭裁判所でDNAを採っていたから。

彼女が本当に子供達の事を考えての事なら、下の子はともかく記憶が残る上の子にそんな事をさせるのかと。

子供達の為に、なぜ６年もの間に旦那の両親との溝を埋めなかったのだろうと。

６年間と言う長い月日‥

旦那の両親は一度も彼女の子に逢う事はおろか、抱く事もなかったのだから。