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「…兄ちゃん達、遅いね」
牛乳を口に含みながら時計を見る
いつもなら起きて来ている時間なのに
『本当だわ。優姫…お願いね』
「えー!やだぁ!お母さん知ってるでしょ!?私が行ったら…」
「優姫おはよう」
後ろから甘い声と共にギュウと抱きしめられた
「っっっあー!」
びっくりして思わず声をあげてしまった
『あら柊ちゃんおはよ』
『柊一か。おはよう』
「お父さん、お母さん。おはようございます」
相変わらず私に抱き着いたままの
この人は
この家の長男であり
私の行く高校の先生でもある柊一・23才だ
「柊兄ちゃん…いい加減離して」
「え?なん…」
「離して!」
少し怒り口調で言うと
柊兄ちゃんは渋々体を離してくれた
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