第1話 高校デビュー

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  「…兄ちゃん達、遅いね」 牛乳を口に含みながら時計を見る いつもなら起きて来ている時間なのに 『本当だわ。優姫…お願いね』 「えー!やだぁ!お母さん知ってるでしょ!?私が行ったら…」 「優姫おはよう」 後ろから甘い声と共にギュウと抱きしめられた 「っっっあー!」 びっくりして思わず声をあげてしまった 『あら柊ちゃんおはよ』 『柊一か。おはよう』 「お父さん、お母さん。おはようございます」 相変わらず私に抱き着いたままの この人は この家の長男であり 私の行く高校の先生でもある柊一・23才だ 「柊兄ちゃん…いい加減離して」 「え?なん…」 「離して!」 少し怒り口調で言うと 柊兄ちゃんは渋々体を離してくれた  
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