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「おっはよ~みんな!」
「おはようございます、アミティさん」
「おはよ~アミティ…」
ボクが挨拶すると、ふんわりした髪の少女ラフィーナと、緋と蒼、左右で色の異なる瞳を持つ少年、シグが挨拶してくれた。
ラフィーナは格闘技が得意な子で、いつも「キリッ!」としまった表情をしている。
一方のシグはいつも眠たそうな表情をしていて、せっかくのオッドアイが半分閉じられている。やはり朝に弱いのか、後頭部の寝癖(?)も残ったままだ。
二人共、アミティの友達なんだ。
勿論ボクも、この二人とは何度も「ぷよ勝負」をする仲だよ。
二人共、なかなかの実力者なんだけど…よしよし、誰もボクがアルルだと気付いていないな。
無理もない。今のボクは、姿も声も完全にアミティなのだ。
…昨日(正確には今日の未明)、あくまさんに相談したところ、ボクたちは少なくとも、あと一週間はこのままであるらしい。
時が経ち、呪いが解けて元の姿に戻るまで、誰にも正体がバレてはいけない――。
だから本当は、呪いが解けるまで誰にも見つからないよう隠れているのが一番なんだけど…。
今日はそういうワケにもいかないんだ。
今日はプリンプ魔導学校で特別授業があるらしくて…アミティはそれを凄く楽しみにしていた。
流石にボクの姿をした彼女がここに来るわけには行かなかったから、代わりにボクが来たんだけど…。
「な、なんですの? 朝からニヤニヤして…」
気がつくと、ラフィーナが少し気味悪そうな顔をしていた。
「え、ボク…じゃなかった…あ、あたし、ニヤニヤしてる?」
「してますわよ! ワライタケでも食べたのかと思いましたわ!」
「え~イヤだなあ、ボク…じゃない、あ、あたしはワライタケなんて食べてないよ?」
「そう。ならいいですけど…そういえば、昨日のアレはどうなりましたの?」
「えっ!?」
『昨日のアレ』って!?
ラフィーナは少し声を細め、
「ほら昨日…アルカ遺跡に行ったんでしょう? アルルさんと一緒に」
…え、あ、な~んだ、その話か…。
そう、ボクとアミティは昨日、アルカ遺跡へと行った…。
ぷよ大会のメダルの力でボクは元の世界とプリンプを往き来出来るようになったけど…。
ぷよ大会の影響で飛ばされて来たシェゾたちはそうじゃない。
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