気付いたときは、見知らぬ土地で

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「魔法やら炎を身につけるトカゲを見せられたら信じた方が楽だろ」 「よしよし。それじゃありがと」 満足げに頷いてツキがサラマンダーにそう言うと、サラマンダーは赤い光の粒になって消えた。 「それで、信じた俺はどうすればいいんだ?」 「ん? じゃあ、向こう側への戻り方とこの世界について教える」 「戻り、方・・・」 零は少し暗い表情をして俯いた。 「えと、零?」 「ん?」 顔を上げた零の表情なは既に影はなかった。 「なんでもない。それじゃ、歩きながら説明するね」 「おう、頼む」 ツキが芋虫もどきを掴んで歩き出し、零がそれについて行く。
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