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「んー……?」顔を寄せてくるアリス。
「んー」顔を必死に逸す僕。何やってんだろーね僕ら。
「なんか、……ひーくん?」
「はい」
「……に似てる気がする」
「ええ。よく言われますわ」
嘘だけど。戯言だけど。
心底から白々しいくらいに、みーくんでもいーちゃんでもなく僕だけど。
「あの方とは遠縁ですが血の繋がりがあるものですので」
「ふぇー」
と、アリスが感心を示してくれてるところ悪いけど、もう一つおまけに嘘だけど。戯言なんだよ。
僕は努めてエリーゼの声色を再現することで喉を痛め付けながら僕の男としてのプライドをバッサバッサとなぎ払いながら在らぬ方向に絶賛前進中。もしくは漸進。いや、特に意味はないけれども。
「はー。友や優香さんにきーちゃんといい、やっぱひーくんとこの家系は美少女ばっかねー」
訂正はないだろうから僕から一言。その中で純粋な構成分が100%の美少女は一人だけってゆうね。てかまだ登場してないキャラクターの名前をそんなにあっさり出してくれるなよ。作者の後付け設定みたいじゃないか。サンデーやマガジンやらのジャンプよりちょっと年上対象の少年誌向けの。
……ああ、なんかまた変な電波を受信したっぽい。
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