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「まさかあの不死咲エリーゼがひーくんだとは思わなかったよ」と、戸惑いを隠せませんオーラ全開で言ってくれる主将。
「ええ、ええ……。僕も主将殿がロリコンだったなんて思いもしませんでしたよ」と、俯いたまま毒を吐く僕。
そう。実は小山内春原君は剣道部の主将様だったのだー。ぱちぱち。はいはい。ぶっちゃけどうでもいー。
「はぁ……」
「何でそんな落ち込んでるんだい?」
何で? だって、ねえ?
構図的にはお互いに大差ないはずなのにどうしてこうも華やか差が生まれるのか。ああ、主将殿がイケメンだからですね。死ね。死んでくれ。僕と同じ空気を吸ってるイケメンは今すぐ目の前からいなくなってくれ。
「大丈夫。ひーくんさん、主将以上に可愛いですよ」
「御褒めに預かりコーエーですよ……」
女主将からも御褒めいただきましたよー。でもぐっさりと僕の心を抉ってくるよー。
「綾乃、綾乃。私は?」
「ええ。もちろん×丸よりも似合ってますよ」
女主将にっこりー。爽やかに、朗らかに笑って喜びを素直に表現する主将もにっこりー。
イケメンは死ね。
特に可愛い彼女がいてなおロリコン告白やら彼女以外の女性に求婚しても笑顔で許されてしまうイケメンは今すぐ死ね。
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