何かもーやってられるかーと脱力してみる。

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  思いっ切り後輩君のドタマひっぱたいて泣き入る僕。マジで可哀相だから誰か救ってくれ。主に心のケアを所望。 「そんな気合いの入ったサービスなんかしなくても……」 「全力の拒否でしたが!?」 何でビンタがサービスととられてしまうのか。もう頭の回転が状況について来ないぜチクショウ! 「誰か、僕らの癒し系アイドルさっちんを連れて来てくれ!」 あの気弱な一人っ子だけが僕の心の拠り所になりつつある今日この頃。もういっそ僕の恋人関係になってくれ。 もう周りがドン引きしてようがあまりに騒がしくて人が集まっていようが関係ねえ……! 皆、オラに癒しを分けてくれ! 「ひーくんが壊れた……」 「いや。壊れてないからね」 頭に「まだ」とか「たぶん」とか「ギリギリ」って付くけど。 とりあえず今は、人が集まってきてしまっているので下手な発言は控えて無難な決まり文句を一つ。 「戯言だけど!」 と、いーちゃん気取って言ってやったのだった。いや。もちろん嘘だけど。  
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