何かもーやってられるかーと脱力してみる。

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  「……へるぷ、ひーくん」 「そんで終いに助けを求めなさんなよ」 ボケ始めたはいいけどどこで引っ込めばいいのかわかんない、なんて失笑もんだと思う。 苦笑して、やれやれなんてジェスチャーをアリスに向かって見せてやる。 アリスはそれを見るなり頬を膨らましてそっぽを向いてしまった。本当に見た目通りにお子様なんだから困ったものだ。 「この人はね、体格に恵まれず男運もなく酒と煙草だけが友達の不良さんで学校に遅刻ばかりして毎日のように教頭先生に怒られてるダメな大人代表なんだよ」 「おいコラ」 再び世界の終わりにラスボスっぽい低音ボイスがどこからか。 ちなみに、僕は本当のことしか言っていない。 「ひーくんさん、ひーくんさん」 「はいはい。なんだい綾香ちゃん」 「もしかしてあの人は大人なんですか?」 「そうだよー」 「でも学校に行ってるんですか?」 「そうだよ」 「なんでです?」 「バカだから」 「おい」 ラスボスっぽい低音ボイスが今度は真後ろの至近距離から。ついで後頭部からメシメシとなんか軋んでる音が。痛い痛い。  
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