何かもーやってられるかーと脱力してみる。

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  「本当のこと言ってるだけなのになぁ」 「他人に人を紹介するにあたってそんな最悪の仕方があるか!」 アイアンクローって手が小さくて握力だけが無駄に強いと頭皮がむやみやたらと引っ張られまくって痛い。てかコレ、ハゲるんじゃないかな僕。 僕の未来像の背面に円形脱毛症ができていないことを祈りつつ、綾香ちゃんに諭すように言ってやる。 「いいかい。綾香ちゃんはこんな大人や綾乃お姉ちゃんみたいな性格破綻してる人になっちゃダメだよ?」 「うん!」 「力いっぱいダメな大人って認識された!」 うんうん。綾香ちゃんは聞き分けのいい出来た子だねー、なんて甘やかして育ててる端でアリスが地べたに手をついてうなだれてるけど見ないことにしようと心に誓い、ついでに一言。 「綾香ちゃんは殺姫ちゃんみたいな人畜無害の良い子ちゃんに育ちなさいねー」 「え……」 え。なに……? その不穏な反応? 「あの得体の知れない、空気みたいな人にですか? いかにも友達とかいなそな……」 どうやらブラック綾香ちゃんが降臨したらしい。 「んー……」あまり友人のことについてとやかく語る気はないので次の方へ「……斬原さんとか」 「あの人は、何だか怖くないですか……?」 え。どこが?  
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