何かもーやってられるかーと脱力してみる。

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  「なんてゆうか、あの笑顔の裏に何かがありそうで……何だか、こう、暴力的な匂い……? みたいな?」 「まさか小学生の口から暴力的な匂いなんてデンジャーな表現が綴られるとは思いもよらなんだ」 てか、斬原さんは全然暴力的じゃないよ。すごく優しい人だよ。 何の流派だか知らないけど武人であることを除けばどこにでもいる良い人代表だと言ってもいいくらいだよ。 「そうなんですか?」 「そうだよ。まったく、綾香ちゃんは見る目がないなぁ」 あんなに良い人達を悪い人っぽく見てるだなんて、まったく信じられないんだからこの子はもう。 「ま。綾香ちゃんにあの人達みたいになれ、って言っても無理な話なんだろうけどね」 「?」 「……ああ、いや。独り言だよ独り言」 他人を見て育ったところでけっきょく他人。 どうなってもそうはならない、ってね。きーちゃんのありがたーいお言葉だけど、このお言葉にはある種の抜け道があり血が繋がってればカテゴリーとして一つの人間になるとかならないとか。 つまりは綾香ちゃんもいつか綾乃みたいになるだろう、ってゆう彼女の持論。いや。今はどうでもいいか。 綾香ちゃんはどう頑張っても綾乃みたいな人格破綻者にはならんだろうし。  
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