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久々に校長室にお呼び出しなんか食らって来てみればまあ、こんか感じ。
たぶん僕を冷やかすためだけに呼んだのだろう僕のお祖父ちゃんにして母校の校長先生。
九条博隆(くじょうひろたか)。
「まあ、こんな理由つけないと孫に会う機会も作れない祖父様を許せや」
「自分でそんなこと言うなよ」
こんなんだから度々きーちゃんに愛想つかされ泣きを見るのだ。だから糞じじいなのだ。
「……ああ、なんか酷いことを考えてる時の顔はアイツそっくり……」
「そうゆうこと口に出すのはどうかと思う」
あとそうゆうこと思われてる自覚があるならちょっとは自分のこと見直しやがれ。
こんなんだから孫にまで愛想つかされて家飛び出されてしまうのだ。自分事であるだけにさめざめ。
「あとはお前にもう少し、アイツみたいな人なつっこさがあればなぁ……」
「人の話を聞きやがれよ。つーか、この人柄はアンタのせいみたいなもんだ」
「あー……そうな」
たぶん、だけど。
まだまだ馬鹿なガキンチョだった頃の大変な体験から。
原因はあの『事故』と祖父さんのその後の僕らへの対応にあったと思う。
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