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「ちぃーと前までは連絡してもノータッチだった薄情者がよー」
「うるへー」
心境の変化なんて色々ありすぎて今さら答える気にもならない。
「それにしたってよー。いや、ま。中学生から高校生になって久々にお前さんに会ってみりゃ、ほれ、ギラギラしまくってて近付けないような空気全開。高校に入ってから二階堂のガキやらお友達のお嬢様方のおかげでちったぁまともになったかと思いきや、惚れた女にあっさりぽっくり逝かれて目も当てられねえくらい崩れちまって……」
「あー。はいはい」
僕が薄情者だっつー話じゃないだろそれ。
おまけに僕の黒歴史時代の話なんてお呼びではないのだ。
ってゆーか、もしかしてうちの祖父様ってあの頃からここの校長やってたわけ? 知らなかった。ぶっちゃけどうでもいいけど。
「その孫が、こんなんだよ」
「どんなんだよ」
いや。言わなくていいけど。
聞きたくもないし。
あと、恥ずかしーしー。
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