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ガシッと、頭を掴まれた。
後ろから、ものすごい力で。
振り返ることもできず、そのまま。
「ようこそ、神檀家教授のステキに愉しげな拷問部屋へ☆」
「もはや研究室じゃなかった!?」
後ろから姿の見えない何者か(たぶん院生の先輩方)の腕が群がり絡まり僕を逃がすどころか研究室へと引きずり込もうとする。
ご無沙汰だった間のことなんて知ったこっちゃないけど、ここの人達ってこんなんだっけ!? ねえ!?
「すまんな。学会前で皆気が立っているんだ。そんなとこにノコノコとちょうどいい八つ当たり相手……もといひーくん君が来たら、それはなあ……?」
「なあじゃねえ!」
そりゃあノコノコ勝手についてきたとか言われたら反論の余地はないけれども。だからって八つ当たり相手とか言うのは酷いと思う。
つか、学会前だから八つ当たりだなんて……。
「そんなことしてる余裕があんならさっさと論文まとめてやがれっ!」
「照れる」
どこが!?
「てか誰か助け──」
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