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俺たちは一人ずつ校門を乗り越え、職員用の駐車場へと足を踏み入れた。
「よっと!」
最後に龍一が降りた。
「雰囲気出てんなぁ~♪」
隆行が嬉しそうに呟いた。
「さっ、順番とか決めようぜ?」
康介がそう言ってポケットから出したのは5本の割り箸。
「テキトーに引けっ!」
俺たちは言われた通り、適当に引いた。
「せ~のっ……」
「うげぇぇぇぇぇぇ!!俺が一番かよっ!」
龍一だ。
順番は龍一、春、隆行、俺、康介の順。
「じゃ、一人ずつ屋上まで行こうぜ。ルートは自由だ。屋上に着いたらこっちに向かって手を振れ。……じゃ、開始!」
康介が言い、龍一に懐中電灯を渡した。
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