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「やっときたかぁ!」
なんとか屋上にたどり着いた俺はへなへなと座り込んだ。
超怖かった。
「カモオォォォォン!」
龍一が叫んだ。某シューティングゲームの真似だと思われる。
数分後。
「よう相棒、まだ生きてるか?」
そんなセリフを吐いて颯爽と登場した康介。
「なんかあっさりしてたね……」
春が今夜初めて口を開いた。
「そうだな……」
康介が柵に寄りかかる。
雲が月を覆い隠した。
突然辺りが真っ暗になる。
「何だっ?!」
何も見えない。
時間が経った。
雲が晴れ、真っ赤な月が現れた。
空気が変わった……?
俺は辺りを見る。
何だアレ?さっきはなかったハズ。
屋上の中心には紙と怪しげな箱が置かれていた。
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