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ノーズシティーの廃工場で商談は行われていた。
屋根は崩れ落ち、工場内の設備は錆だらけで当時の面影をわずかだが残していた。
『こんな化学兵器なんて使えるのか?』
と言いながらアタッシュケースの中の数本の試験管に入っている紫の液体を見つめる。
『我が国の技術を集めて開発した化学兵器ですョ。人体に影響を与えるのは確実ですが効果はわかりません。なにせ開発打ち切りですからネ。それにワクチンはこの一本だけでス』
某国の元将校は青色の注射器を差し出す。
『まぁ安全が確保できるなら買い取りましょう。値段は...ドルで』
『分かりました。では私はこれで』
取引終了
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