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ご対面当日
「まだカメ来てないみたい。ちょっと早く来すぎちゃったかな」
親友の恋人に紹介されるってことで、待ち合わせ場所は都内のレストラン。
相手はまだ来てないみたいなので、先に中まで通してもらって席についた。
(この俺様を待たせるなんて…ピィの恋人じゃなかったら潰してやる)
つーかやたら周りの目がうざったい。
そりゃこんな男前がいちゃ気にせずにはいられないだろーけど!
「…あ、カメ!」
ついに来たか。ピィをおとしたホモ野郎。あだ名が亀とかどんだけ?
さーて、どんな面してんだか…
ピィの視線を追って、俺もその方向へ振り向いた。
レストランのウェイターにエスコートされてやってきたそいつは…
(…う?)
蜂蜜色のストレートな髪。
「ピィちゃん!」
華奢な体に、猫顔の幼い笑顔。
「大丈夫?迷わないで来れた?」
「俺は小学生かよっ余裕だっつの!」
チラッと俺と目が合うと控えめに「亀」は微笑んだ。
(………やべっ、ど真ん中!)
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