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「亀梨ってなんの仕事してんの?」
「あ、名刺渡してなかったね。ハイ。」
(名刺って…)
さっそく連絡先を遠回しに渡しちゃうんですか。いやーでもコレってピィを裏切ることになるんじゃ…
「カメは広告会社に勤務してるんだよ。クリエイター目指して頑張ってるんだよね?」
「うんっ」
ピィお前は本当に馬鹿だよ。危機感のカケラもねーじゃんか。気づけ、俺口説かれてんぞ!
…んー、でもピィに笑いかけるその笑顔もマジタイプなんだよなぁ。かわいー
「えっと…赤西君、は?」
「仁って呼べよ」
「…は?」
わ!俺今ちょっとかっこよすぎた?ほら亀梨の奴目見開いちゃってるし!やべー!
「仁って堅苦しいのあんま好きじゃないんだよ」
にっこりと笑うピィ。よし!ナイスフォローだ!
「そ、そうなんだーあは!じゃ仁って呼んじゃお」
「………」
くー…その笑顔ホントやばいんだけど。
やばい。マジでこのままじゃ亀梨が!俺に惚れてしまう。ピィを悲しませることなんて俺にはできない。
(親友の幸せを守るんだ俺!!)
俺は席から立ち上がった。
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