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「……俺、帰るわ」
「は?仁?」
このままのほほんと食事してる場合じゃねえ。
「え!どうしたのっ?」
「じゃ」
ピィと亀梨の声が後ろから聞こえてくるけど、振り向かない。
(やっぱり俺は来るべきじゃなかった…!)
自分が魅力的な人間であることは百も千も承知だったはずなのに、ピィに誘われたからってノコノコとついてきてしまった。
亀梨には悪いけど、俺のことは今日を最初で最後に忘れて欲しい。
(けど、最近会ったどの女よりもスバ抜けていい顔してたぜ…!さよならかめなし…)
声をかけてくる女どもを振り払って、俺は足早に帰宅したのであった。
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