前編①

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・・・・・・・・・ 「ったく、いきなり帰りやがって。カメが心配してたぞ?」 PM23時。 スーパーの袋を抱えたピィが家に帰ってきた。 「…か、亀梨、俺のことなんか言ってたっしょ…?」 心配って。いいんだよ俺のことはもう! 「あー…男前で変…いや、面白い人だねって」 男前?!!!…やっぱり!!! ちょ、ピィ!のほほんと冷蔵庫に野菜入れてる場合じゃねーよ! 自分の恋人が他人のこと褒めてるんだぞ?! 「ちょ、あいつそんなことピィに言ったの?!」 「あ、仁。お前の好きな雪苺娘買ってきたぞ。二個入ってるから後で一緒に食べよ?」 「ピィ…」 にっこりと笑うピィに涙が出そうになった。ソレ、二個先の駅前のコンビニ行かなきゃ売ってないのに…! 「だから何に悩んでるのか(勘違いしてるのか)わかんないけど、これ食べて元気出してな?」 神様…こんな優しくて(俺の次に!)イケメンなのに、どーして世の中の人間はこいつの良さをわかってあげられないんだろーか。 親友の俺だけは!俺だけはお前のこと(俺の次に!)充分魅力的だって思ってるんだからな…! 「ピィよ、心配するな。俺はノーマルだからよ。いいセレブな女ひっかけて幸せな家庭を築くのが俺の夢だし!たくさん子供作ってサッカーチームとか作っちゃうんだから! あんな奴まっったくタイプじゃねーし!それに俺、ピィの悲しむ顔なんて見たくないから…っ」 「(あ、卵の賞味期限切れそう。明日の朝食に使おっと)」 そして夜は更ける。 ・
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