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「ったく、いきなり帰りやがって。カメが心配してたぞ?」
PM23時。
スーパーの袋を抱えたピィが家に帰ってきた。
「…か、亀梨、俺のことなんか言ってたっしょ…?」
心配って。いいんだよ俺のことはもう!
「あー…男前で変…いや、面白い人だねって」
男前?!!!…やっぱり!!!
ちょ、ピィ!のほほんと冷蔵庫に野菜入れてる場合じゃねーよ!
自分の恋人が他人のこと褒めてるんだぞ?!
「ちょ、あいつそんなことピィに言ったの?!」
「あ、仁。お前の好きな雪苺娘買ってきたぞ。二個入ってるから後で一緒に食べよ?」
「ピィ…」
にっこりと笑うピィに涙が出そうになった。ソレ、二個先の駅前のコンビニ行かなきゃ売ってないのに…!
「だから何に悩んでるのか(勘違いしてるのか)わかんないけど、これ食べて元気出してな?」
神様…こんな優しくて(俺の次に!)イケメンなのに、どーして世の中の人間はこいつの良さをわかってあげられないんだろーか。
親友の俺だけは!俺だけはお前のこと(俺の次に!)充分魅力的だって思ってるんだからな…!
「ピィよ、心配するな。俺はノーマルだからよ。いいセレブな女ひっかけて幸せな家庭を築くのが俺の夢だし!たくさん子供作ってサッカーチームとか作っちゃうんだから!
あんな奴まっったくタイプじゃねーし!それに俺、ピィの悲しむ顔なんて見たくないから…っ」
「(あ、卵の賞味期限切れそう。明日の朝食に使おっと)」
そして夜は更ける。
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