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「こここここここ恋人おぉおお?!!」
PM23時
部屋には俺の絶叫が響き渡った。
「うん。1ヶ月前くらいから付き合ってるんだけどね。言い出すタイミングがなくてさ」
「そんなそぶり見せなかったじゃん!しかも男って…!」
一体全体何が起きたわけ?いつからこいつはモーホーな世界に足をつっこんでるの?!
俺が混乱してる中、ピィはいつものようにたんたんと夜食を作ってる。(家事炊事全部ピィがやってくれんの!)
「んー、驚くかなぁって思って黙ってた。でもやっぱ仁には言っておきたくてさ。」
「………」
だから合コンセッティングしてやっても、女に声かけられても断ってばっかりだったのか。
でも何故に男?あれか?こいつも(俺の次に!)いい男だし言い寄ってくる女達に嫌気がさして新しい世界へ旅立ってしまったのか?
「仁?(すぐに言わなかったこと、怒ってんのかなぁ…)」
「(もしかしたら女が俺だけに寄ってくるから女に関しては諦めたのかも…俺と一緒にいちゃ全部俺がいい所取りだしな)」
「(また何か勘違いしてそうだなぁ)おーい、飯できたよ?」
「(よし!決めたぜ!)ピィ!!わかった!会ってやるよお前の男に!」
世界の女が俺に惚れてしまってる今、ピィのそのちょっと道を踏み外した恋くらいは応援してやらねばいけないじゃないか!
ピィだって幸せになる権利はある!ホモだろーがマッチョのタンクトップ坊主であろうが俺はお前の選んだ男なら受け止めるぜ!!
「じーん?(戻っておいでー)」
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