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「ピィは本気でそのマッチョが好きなんだろ?」
「(マッチョ?カメのことかな)本気じゃなきゃさすがに男の子とは付き合えないよ」
「そうか……」
ピィの奴、そんなにそいつに惚れてんだな。
「仁?(あ、味噌汁の火止めなきゃ)」
「ピィ、いつも俺の引き立て役で本当悪かった。でも生まれ持ったものだし俺にはどうにもできないってゆーか…俺ばっかりモテモテでごめん!」
「うん?(やべ、沸騰しちゃってる)」
「だから俺、嬉しいんだよ!そんなお前にもやっと春が来てくれて!ずっと俺ばっか女が絶えなくてピィには辛い思いをさせてたと思ってる。
これで俺も心置きなくセレブな女と付き合えるってゆーかなんてゆーか……幸せになれよ!」
「じん…(ちょっと感動)」←ド天然。
…う?ちょっと待てよ。
世界の女を魅了させるこの俺のことだ。会ったりなんかしたらそのマッチョ、俺に惚れちゃうんじゃね?……それだけは嫌だ。
ピィは親友の俺を信用して紹介しようとしてるんだろーけど…やっぱピィは超ド級の天然だ。馬鹿だ。
だって、恋人よりいい男を紹介されて惚れないわけないじゃねーか!そのマッチョ絶対俺に惚れちゃうって!なんって危機感のない奴なんだよピィは!!
「おいピィ!そのマッチョのハート、絶対ガッチリ掴んどくんだぞ!!」
「うん?(仁っていい奴だなぁ)」
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