夢の第二歩 初めてのオーディション

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夢の第二歩 初めてのオーディション

晴れて、演劇の道に進めることになった私は 高校に通いながら 毎週日曜日に都内でレッスン 最初の一年はレッスンばかりだったなぁ どんなことをやるかというと まずは発声 体を動かしながらの アメンボ赤いなあいうえお~ってやつ その後、ういろう売りという10分ぐらいの台本 次に体の解放 手首、肘、肩、腰というふうに順番に力を抜いていく エチュード(短い台本) その頃は、芝居がスゴく楽しくて 新しいことを教わるのが嬉しくて 毎日、家でも練習してた 一番最初のオーディションはアニー 15歳までしか受けられないから事務所入ってすぐ資料出し 書類選考を合格して二次審査 アニーの主題歌のCDを何回も聞いて覚えて ダンスもあるから、創作して体を動かした 歌もダンスもやったことないし、芝居だって超~初心者 不安ながらもオーディション会場へ 周りを見渡しても、人、ひと、ヒト… 来てる人は、ほとんど毎年受けているという人達ばかり そんな中で、歌もダンスもやったことのない私は、狼の群れに放された羊 無謀でしょ!! なんで、初めてのオーディションがこんなに大きいの!? 初めのダンス審査 一曲目はその場で振り付けを覚えて 二曲目は即興 結果、ボロボロ もちろん三次審査には行けなかったし、二次審査の歌すらも歌うことが出来なかった その後入ってくるオーディションは… 言うまでもなく、恐怖だった
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