春斗の冒険

転校生

１時間目の国語の授業がはじまった。

…朝から国語はキツイ。みんな眠そうだ。だが、私は寝ないぞ。耐えてみせる！…って、あれ？転校生さん？

転校生の天宮亜由美さんはもう寝ていた。
…は、はやい。はやすぎる。

数分が経った。

先生が私のほうをみてる。

どうやら天宮さんの爆睡にようやく気付いたようだ。

…ん？私に起こせと？…はぁ、しかたないな。

ツンツン、ツンツン。

シャーペンでツンツンしても彼女は起きない。

…はぁ、手強いな。しかたない、声を発して起こすとしよう。

春斗
「天宮さん、起きたほうがいいですよ」