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「…まぁ、社員一人一人知っておかないとと思ったからね。」
最初の間が気になったが、社長さんが挨拶をし、帰ってしまった。
俺も、龍臣達のもとに戻り、来てくれた人に引き出物を渡しながらお礼を言っていった。
それから俺達はやることを終わらせて家族五人で暮らしていた家へと戻ってきた。
そして何十年ぶりだろうか、かなり久しぶりに兄弟三人一緒に川の字に寝た。
いや、真ん中が一番でかいから逆川の字か?
そして朝起き、会社や学校に行った。何も変わってないように。
今思えばあのとき俺もあの二人も現実逃避してたかもしれないなして。
そのせいか、帰ってきたとき、家が葬式の会場となっていた。
その雰囲気にのまれ、自分まで鬱々しくなってきた。
このままじゃ駄目だと思い、自分が母になり、二人には元気になってもらおうと思った。
案の定、元気になったのだが………
一年後、あんなことになるとは思わなかっただろう
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