大嫌いな親友

失恋

２年になってすぐだった。

いかにもギャル系な杏子（きょうこ）が一人で弁当を食べてた。
１年のときから同じクラスだったし、あたしは声をかけた。

「杏子！！一緒に食べようよ！」

杏子はゆっくりあたしを見ると、つけまとアイライナーで真っ黒にした顔を涙で濡らした。

「ど、どうしたの！？」

あたしが聞いても、杏子はひいひい泣いて、何も言えなかった。