6461人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後。校門で姉ちゃんは、腕を組んで待っていた。教室を出てからは、姫子とは手を繋ぎっぱなしである。
「あんたよくも私を待たせたわね…。って誰よ、その女?」
「あぁ……。ちょっと勉強、教えてもらうため家に呼んだんだよ」
恵はいつも帰りになると、スカートの内側にジャージを穿いている。その理由は……。
「まぁ…いいや肩車しろや!!」
俺は素直にしゃがみ、姉ちゃんは素早く乗り、立ち上がった。そう、姉ちゃんは歩くのがめんどため、俺をこき使っている。
「姫子に姉ちゃん。ちょっと寄る所があるけどいいよね……?」
姉ちゃんは返事の代わりに、俺の髪の毛を引っ張った。俺もドSだけど、さらに姉ちゃんはドS。
「いででででっ」
反応を見て笑う姉ちゃん。助けてー、ドSがドSが……俺はMじゃねーよー。必死に心の中で叫ぶ。
最初のコメントを投稿しよう!