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「……俺?!」
教室には俺とさっき入って来た金髪ショートの女の子しかいない、だから当たり前である。だが俺は不思議に思った。
何で俺?!
あれ!?俺この人知らないんだけど……
顔や名前すら知りませんよ私。
「そうよ、あんたよ!天道優太!!私の名前は山口 翼(やまぐち つばさ)。これで、オレとつ、付き合ってくれても…いいい、いいぜ」
翼は自分のバックから1万円札の束を机の上に投げた。俺は正直に驚いたが、嬉しくはなかった。
「……嫌だね」
「金が足りないなら……」
「金じゃねーよ。付き合うぐらいなら別に構わねーって、お前の本当の気持ちはどうなんだよ?それが言えるようになったら……また来いよ」
今度こそ帰ろうとするが、手首を強く握られていた。そのため、前に進めず振り返った。
握るのは勝手だが手加減ってモノ知ってるかなこの人?
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