第1章~新しい友達~

5/15
前へ
/545ページ
次へ
「……俺?!」 教室には俺とさっき入って来た金髪ショートの女の子しかいない、だから当たり前である。だが俺は不思議に思った。 何で俺?! あれ!?俺この人知らないんだけど…… 顔や名前すら知りませんよ私。 「そうよ、あんたよ!天道優太!!私の名前は山口 翼(やまぐち つばさ)。これで、オレとつ、付き合ってくれても…いいい、いいぜ」 翼は自分のバックから1万円札の束を机の上に投げた。俺は正直に驚いたが、嬉しくはなかった。 「……嫌だね」 「金が足りないなら……」 「金じゃねーよ。付き合うぐらいなら別に構わねーって、お前の本当の気持ちはどうなんだよ?それが言えるようになったら……また来いよ」 今度こそ帰ろうとするが、手首を強く握られていた。そのため、前に進めず振り返った。 握るのは勝手だが手加減ってモノ知ってるかなこの人?
/545ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6461人が本棚に入れています
本棚に追加