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「わ……わ、かったわ。私とつ…付き合ってよね……」
さっきより、少しはましになったかもしれないが、付き合ってもらいたい人の言葉ではなかった。そして、とうとう俺のあるスイッチが入ってしまった。
「……付き合ってよね?付き合ってくださいだろ!?それに理由も付け加わえろよ!小悪魔ちゃん」
「……す………す、す……好きです。付き合ってください」
最初の頃は小さな声だったが、半ば諦めたのかだんだんに声が大きくなっていた。それとともに耳まで顔が真っ赤になって行った。
「良く言えたな……いいぜ。ご褒美やるよ」
右手で翼の顎を持ち上げ唇を近づける。あまりの出来事に翼は目を見開いたままだ。
「……なんだ、お前もキスしたことすらないのかよ」
からかいがいがあり憎たらしく耳元で囁き反応を伺う。恥ずかしくなったのか更に顔が赤くなる。
「仕方ないでしょ……色々と理由があんのよ」
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