第1章~新しい友達~

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「……なのよ、わかった?」 「で……単純にまとめると、家柄がヤクザで、親父が厳しくてまだ処女で、日曜日迎えに行くから私の家に来てと…」 ここで翼をふって泣かれて、そのまま家に帰られると厄介だからな…… だってヤクザだろ!?一歩間違えりゃ死亡フラグで東京湾の藻屑だろ? 態度はでかいが、その裏腹に心の中では緻密な計算をしている俺がいる。 「そうよ……」 「じゃあ、帰る」 「ちょっと待ってよ!返事は?まだ貰ってないんだけど!?」 「待ってるからきな。必ず来いよな裏切んじゃねーぞ」 俺は振り返らず、バックを持っていない方の手を振った。 やべぇな、遅くなっちまったか?姉ちゃん怒ってませんよーにと。
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