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「妹さん可愛いね」
暫しの沈黙を破ったのは私。
ちりとりに塵を集めながら彼の方を見ずに話しかけてみた。
多分、彼も私の事なんか見てないだろうし。
「まあ、素が良いからな」
「素?」
「親が」
なる程、親が美形なら子供も美形な訳だ。
「羨ましい気もするけど、モテ過ぎるのも大変そう」
「小人さんはハッキリ言うね」
「モテない側からの僻(ヒガ)みでもあるけどね」
「あはは、確かに」
確かにって…嫌みで返されても。
いつもクラスメイトに向ける笑顔よりも年相応に見える笑顔。
そっちの方が似合うなんて、言ってやらないけどね。
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