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「そこで相談なんだけど」
「何?」
「付き合ってくれない?」
は?
間抜けな声で間抜けな顔をきっとしていると思うけど、そんなこと今はどうでもいい。
「嫌だ」
「即答?」
「だって、どうせ妹さんたちと一緒にいるのを避けるために彼女を口実にするためでしょ?」
正解。とわざとらしく拍手までして言うなんてバカにしてるとしか思えない。
「そんな事に巻き込まないで。大体、好きでもないのに付き合えるわけないじゃん!」
「好きだよ」
「だから、」
「俺は小人さんが好きだよ」
嘘。絶対。
「何でそんな嫌そうな顔するかな。人が一世一代の告白をしてるのに」
「嘘。白雪君、私のこと嫌いなくせに。顔に書いてる」
きっと私じゃない。
彼には心を大きく占める人がいる。
「そうだな…」
消えそうな微かに耳に届いたその声に、頭にカッと血が上るのがわかる。
これ以上ここにいても無駄。さっさと帰ろうと鞄を掴む。
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