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「今のが例の幼なじみさん?」
「ああ」
話していた友達に言われ否定無く返事をした。
「可愛いな、紹介しろよ」
「する訳ねーだろ、バーカ」
「彼女いるなんて嘘ついてまでヤキモチ妬かせようと工作するくらいだもんな」
ケラケラとからかう友達の頭を持っていた鞄で軽快に叩く。
「うっさい」
両手で頭を押さえながら、大袈裟なくらい痛いと声を上げるのを無視して俺は早足で教室を出る。
俺はいつだってアイツしか見ていない。
だから、
「お前も俺しか見えなくなればいい」
『スキとは言えない俺の弱み』
(なんか言った?)
(別に……それより夕飯何?)
(ふっふっふ、聞いて驚け!今夜は私が作るお手製豆腐ハンバーグだ!!)
(…………正露丸用意しとくわ)
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