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『………空ってこんなに青かったっけ……』 少年は一人空を見上げていた。顔には無数のアザがそして口からは血が流れていた… 『…あ~雲はいいな…雲になりたいよ…全く…』 少年は体を起こし眼鏡を探した。 彼の名前は竜崎 翔【りゅうざき しょう】学年一のイジメられっ子である。ダサい眼鏡に、ズボンは腰より上のダサダサな恰好。なのに髪の毛は生まれつき赤がかっていた。なので彼は上級生などにも目を付けられ、度々カツアゲや暴行などを受けていた…。 『ふぅ…でもまぁ今日は金を取られなかっただけましだな…』 彼は人気のない校舎裏で独り言を言いながら眼鏡を掛けた…
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